肺炎の症状・原因・治療方法
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肺炎とは、肺の内部に病原菌が侵入し、肺に炎症を起こさせることにより発症します。
肺炎には色々な分類法があります。病原体に感染した場所によって分類した場合には、街中など普段の生活の中で感染し肺炎になったものを市中肺炎と言い、病院内で感染し肺炎になったものを院内肺炎と言います。
細菌性肺炎
細菌性肺炎の代表的な細菌は、肺炎球菌とインフルエンザ桿菌(インフルエンザウィルスとは別)です。
肺炎球菌肺炎
市中肺炎のほとんどがこの肺炎球菌によって発症するといわれています。
症状
肺炎球菌肺炎の症状は、突然、高熱が出て肺の広範囲に炎症が及ぶと体の酸素濃度が低下するような呼吸不全に陥ります。
治療方法
通常、多くの抗菌薬が有効ですが、徐々に耐性菌もあらわれてくるので注意が必要です。また、肺炎球菌に対するワクチンもあります。
インフルエンザ桿菌肺炎
インフルエンザ桿菌は、インフルエンザウィルスとは異なり、細菌に属します。高齢者や肺の病気が慢性的にある患者に発症する確率が高いとされてています。
治療方法
ペニシリン系の薬剤を使用します。
非定型肺炎
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマは細胞壁を欠く微生物で、人から人へ飛沫感染し、集団的な発生がみられ、10~30歳の比較的若い年代に発症することが多い。
症状
たんの無い激しい咳とともに高熱が出る。また、このマイコプラズマに感染すると、肺だけでなく中耳炎、髄膜炎、皮膚炎や貧血など様々な合併症をともなうことがあります。
治療方法
クロライドやテトラサイクリン系の抗菌薬が効果的。
レジオネラ肺炎
レジオネラ菌は土壌や水中に生息しており、菌を吸引することによって感染しますが、人から人への感染は心配ありません。
温泉や24時間風呂での感染が多く、喫煙者や高齢者の発症も多い。症状は急激に悪化するので注意が必要です。
クラミジア肺炎
クラミジアは、インコやオウムなど鳥類から感染するオウム病として知られています。症状は、高熱、激しい咳、頭痛、筋肉痛など。
カリニ肺炎
カリニはカビに近い微生物と考えられ、エイズや多量の副腎皮質ステロイド薬の使用などによって、抵抗力が低下した患者に発生します。
症状
呼吸困難やタンの無い咳、発熱など。